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詩(ポエム)

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小詩集「壁」

作: pito

「壁」

壁は泣いていた
それはどこまでも高く
そして果てのない壁だった

泣き声はただ 一点から漏れた
その下で唯一 草が生きていた
壁の涙を糧に 生き続けていた



「遮断」

人々は私に 永遠の命を与えた
石棺の脇には 幾千の花びらの跡
数え切れきれないほどの 白い石室には

刀や家族や 女たちの彫像も在った
天井には 神々の世界が描かれていた
外への扉はなかった 壁からは 光も漏れなかった



「魅せられて」

気が付けば 私たちは 水晶宮の中にいた
広い宮内には 仕切りもなく 窓も椅子もなかった
陽射しは 水晶を抜け 私たちだけに集まった
風は 確かな和音となって 私たちに届けられた

魅せられて 私たちはここに 留まり続けた
夜のない水晶宮 私たちは清く 淡い光の中で生きた
風が止んだ時 私たちは初めて 眠りに落ちた
光に抱かれ続け 私たちは二度と 目覚めなかった



「伽藍」

伽藍の壁や床は 朱色を主体に
湾曲した蔦のような 緑の装飾がほどこされている
黒く円形の座が 伽藍の中心に一つあり
他には何もない 私のためのその座を除いては

どこからか 年老いた声が聞こえてくる
“この世は無量で お前もお前のための場所も無量なのだ”と
伽藍は果てしなく膨張を始める 赤と緑が激しく流動する
私は私を携え座に着く 伽藍は静止し 扉が開かれる

※この詩(ポエム)"小詩集「壁」"の著作権はpitoさんに属します。

作者 pito さんのコメント

二つの詩は以前投稿したものと重複します。
イメージをできるだけイメージのままに書きました。

この詩(ポエム)の評価
評価項目評価数
深い 1
独創的 1
合計 2
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この詩(ポエム)へのコメント (4件)

dagg2

1週間2日前 ('17年10月12日 21:08)

この詩(ポエム)を評価しました:深い

pitoさんこんばんわ。

青山の文学部の主任教授になったつもりで←つもりだから!
この難解な「伽藍」の詩を紐解いていこう←チョッとカッコイイっしょう

=伽藍・がらん=とは・・

修行僧が集って修行する閑静な場所を指し「1塔3金堂伽藍」と言われていました。これは五重塔を中心に中金堂・東金堂・西金堂が建っていたと言われる。
4行2連の1連目はきっと、七堂伽藍のどこかを指しているはず・・
ちなみに七堂伽藍は ≪山門・本堂・講堂・僧堂・庫裡(くり・今で言うキッチン)・浴室・東司(とうす・トイレ)≫のことであり、消去法で考えていくと山門・僧堂・庫裡・浴室・東司が消え、残るは本堂に講堂となる。
ここでもう一度文章に目を移すと・・

>黒く円形の座が 伽藍の中心に一つあり

と、あることから作者は本堂に入ったのではないかと察しが付く?
無量とあるが、作者は ≪四無量心・しむりょうしん≫ のことを言っていると思われる。すなわち「慈・悲・喜・捨」という4ッの心の働きを指します。
チョッと待って、凄~~~い雨が降って来ちゃった。

          ~中断

2連目に目を移すと・・

>“この世は無量で お前もお前のための場所も無量なのだ”と・・

やはり作者は四無量心のことを言っているのが判ったが最後に作者は

>伽藍は果てしなく膨張を始める 赤と緑が激しく流動する
>私は私を携え座に着く 伽藍は静止し 扉が開かれる。

と、結んでいる。
悲しいかな、このニワカ教授は本堂と思っていたのだが、作者は講堂で
住職の説法を聴くために携え座に着くいたのである。
何処の寺社の本堂でも ≪クジラ幕≫ のようなものは掛けておらず、赤や緑の幕は講堂に掛けられていることが多い。

pitoさん、あなたは伽藍と言うテーマでこの文章をフラットで描いていると思いますが、難解でも読み応えのある作品だったと思いました。
このサイトの東の正横綱佐月亜沙子さんバリの作品だと思いました。

ながながと
                       ~dagg

pito

1週間1日前 ('17年10月13日 16:56)

こんばんわdaggさん。

パッと浮かんできたイメージをそのままに、フラットに近い感じで描いてみたんですが、壁という一連のイメージの中の最後の詩なので、なんとか壁から抜けたいと思って最後は扉が開きました。

そしたらそこへ青学の美人主任講師が入ってきて講義を受けたのだから、やっぱここは講堂なのかも(笑)また勉強させてもらいました。

いやいや、佐月さんやむーさんは詩人です。自分は十両どころかまだ詩という土俵にあがれているかどうかもわかってない感じですよ。

しばらく雨が続きそうです。気温も寒くなりそうなので、くれぐれも体調に気を付けてね。

いつもありがとう。      ~友、pito

むー

1週間1日前 ('17年10月13日 21:18)

この詩(ポエム)を評価しました:独創的


>どこからか 年老いた声が聞こえてくる
>“この世は無量で お前もお前のための場所も無量なのだ”と
>伽藍は果てしなく膨張を始める 赤と緑が激しく流動する
>私は私を携え座に着く 伽藍は静止し 扉が開かれる

抜粋させて頂きました最後の部分から
福沢・福翁自伝の 「無量光」を思い浮かべました。

「壁」という大きなタイトルの中に分けられたいくつかの小タイトル
それは無の世界であると感じます。

 とても独特の世界を感じる詩でした。

pito

1週間前 ('17年10月14日 16:59)

こんばんわ、むーさん。

無、というのを体感したことはないのですが、壁の4つのイメージの中には共通する何かが流れているのだと思います。
何かを感じ取ってもらえれたなら、とても嬉しいです。

「無量光」!  難しそう・・・機会があれば・・・
むーさんからも勉強させてもらいました。

いつもありがとうございます!

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