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詩(ポエム)

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存在スイッチ

作: 鬼怒

俺の名前は三島将(みしま しょう)、中学3年生……という情報はどうでもいい。

ある日周りの人間 余す事無く全員が原因不明の記憶喪失になった。

知る限り殆どの人が俺の事限定で忘れてしまったらしい。


俺は困惑ののち暫くはどうなる事かとはらはらと成り行きを見ていたが

どうやら誰もが俺の事を知らなくても普通に生きていけるらしい。

俺の存在は無くても良いらしい。


俺は公園のブランコに座りリストラされた会社員さながらのビターブラックな項垂れ加減を堪能していたが姿勢に疲れて力を振り絞り顔を上げた、すると工場の煙突からモクモクと饒舌に吐き出されるガスが空を吟味して貪ってゆくのが見えて憂鬱の淡い輪郭が色濃くなる。

ああ、もう生きてる意味ないのかな

そう考えが過ぎった時、一人の男が俺の前に立ちはだかった、

「君が三島将?」

そいつはそう尋ねた、同年代の男のようだ。

「そうだけど……?」

「そうか……」

ここで男が無言になった。

何か聞く気力も無く俺はその存在を無視する。
がそれも直ぐに破られた。

「ここに一つのスイッチがある、これを押すとまだ出会った事もない人の存在が抹消される代わりに、 君の存在が蘇る、 君は押すかい?」

おもちゃみたいな小さなスイッチ付きのボックスを差し出して男は言った。

「そんなもんあるなら押すに決まってんだろ」

俺はスイッチを押した。
するとスイッチボックスからレシートのみたいに紙が出てきた。

俺の知らない人の写真と名前と 知らない住所が印刷されていた。


「その紙に書いてある人が 今君に存在を消された、
実を言うと僕も君の存在を消したんだ、だから遠かったけど会いに来た、
辛かっただろうけどごめん、絶えられなかったんだ」

男は本当にすまなそうに言った。

「俺も同じようなものだろ? それが普通だ」

「そう思ってくれると助かる」

男は軽く会釈すると去っていった。


さあ、次のターゲットにスイッチを渡しに行こう。

※この詩(ポエム)"存在スイッチ"の著作権は鬼怒さんに属します。

作者 鬼怒 さんのコメント

完全に詩じゃないぜ!!(死
この暗黒小説をライトノベルに投稿するのは流儀に反するのです(笑
もうさっさと流儀破っちゃえば良いのですが、まだ我慢。

増えないチェーンメール的な物語に恐ろしさを注してみた。

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