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作:
半島@ひらきなおる
「ガラス玉の夕陽」
遠くのほうで
貝殻が砕けて砂になった
さざ波を追うたび
風が砕けて悲鳴をあげた
陳腐な黄金が
気化して漂っているに違いなかった
それだけここの空気は甘く、鈍重だった
女が微笑み
言った
僕はそれを聞いて笑った
砂浜に埋めた瓶ビールはぬるくなり
やがて僕らは言葉を忘れていった
バスの来る時間
夕闇が足元から這い上がり
そして麦わら帽が一つ、置き去られた
(短歌)銀色の鋏を持って前髪を切った日「僕」を失くしたような
※この詩(ポエム)"「ガラス玉の夕陽」"の著作権は半島@ひらきなおるさんに属します。
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メッセージで送っていただいたこの詩を読んだ時、ああこれは物語の舞台みたいだなぁと思ったのを覚えています……ってまだ1週間しか経ってないんだから覚えているのは当然ですか。
好きなくだりは「女が微笑み/言った」の2行。ここの間に何もないところです。
何かを言ったんです。それが何なのかがすべて想像に任されています。
小説は想像のために余韻を残せなんて言いますが、この詩は省略されたところで想像がどんどん広がっていきますね。
「やがて僕らは言葉を忘れていった」も好きですね。この情景から甘ったるいコラボ作品を書いてしまいました。
それを半島さんが気に入られたのだとしたら、それは元の詩がそれだけ素敵だったってことですよ。ええ。
藤原さんへ
コメントありがとうございます。「女が微笑み/言った」の部分は確かに余韻を残すために削りました。けれど友達からは何を言ったのか具体性を持たせた方がよいとも言われているので、難しいですね。
全体的に甘ったるい抒情を感じさせる作品になってると思います。これから連想した小説が甘くなるのも、藤原さんが抒情を感じる能力を持っているからでしょう。分からない人は永遠に分からない世界です。

はじめましてー orikaといいます。
短歌で検索したらかわいい猫につられてみてしまいました・・!
貝が砕けて砂になる とか
風が砕けて悲鳴をあげる とか情景が浮かびますねー
女が微笑み
言った この空虚も大好きですー!
最後の短歌もどことなく切なくてよかったですー
「僕」をなくす ではなくて「なくしたような」 というのが印象的でした。
それでは失礼しましたー
orika様
短歌を検索、ということは歌詠みですか?
歌は初心者なのでぜんぜんですが、猫をプロフにしておいてよかったと痛感しております(笑)
コメントありがとうございました~。
後ほどそちらの作品も拝見させていただきます。
それでは。
※ここでは2012年2月6日のデイリー表示回数ランキングを表示しています。
作者
半島@ひらきなおる さんのコメント
この作品は、現代短歌超結社「舟の会」の機関誌「舟」に載せた物です。短歌が付いているのはそのせい。
ちなみに藤原さんがこの作品をもとにコラボ作品「砂浜と船」を書いてくださいました。ものすっごいいい作品です。
http://lightnovels.minna-no.jp/lightnovels/view/1560
感動して泣きそうになりました。藤原さん、本当にありがとうございます!