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詩(ポエム)

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とらぬたぬきのかわざんよう

作: スネカズラ

永遠が狸の皮をかぶって
僕の前に現れた
正座して、経を読み始める狸の眼では
形を得た時間が地球を真似て回ってる
僕は胸に手を当て
正常な生命を刻んできた
その記録を確かめながら
この皮をはいでやる度胸を探した
正体を見定めるための時間で
狸の口には涎が湧き
永遠の読経はいつしか輪郭を失って
うめき声にかわっていた
その毛にみるみる生気が戻り
脈を打つ肉体が
目覚めの匂いを放つ
振り払われた死は酷い匂いだった
顔をしかめた僕を見下すために
回り続けた瞳が定まる
いつの間にか
膝をつき、経を読んでいたのは僕の方で
輪郭を得た言葉は生命を包み込んで
僕の眼や、口や、
僕の皮の隙間から
形のない永遠が
零れ落ちていったんだ



※この詩(ポエム)"とらぬたぬきのかわざんよう"の著作権はスネカズラさんに属します。

作者 スネカズラ さんのコメント

「捕らぬ狸の皮算用」・・手に入るかもわからない不確かなものに期待をして、計画をねることのたとえ。たいてい。

この詩(ポエム)の評価
評価項目評価数
独創的 1
合計 1
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この詩(ポエム)へのコメント (2件)

yully

'12年2月8日 16:06

この詩(ポエム)を評価しました:独創的

化け狸が出てきたり、「経」などの仏教的な要素があったり、日本の民話または少しおどろおどろしい要素があり、怪談のような情景をイメージしました。  
ここでは「永遠」がキーワードになっているように思えますが、「取らぬ狸の皮算用」ということわざのもともとのコンセプトはこの詩には含まれているのでしょうか。
この詩をどう解釈するかというより、言葉そのものの響きがどこか捉えどころのないような感じで″狸に化かされている″という感じがよく表れていると思います。

スネカズラ

'12年2月8日 20:58

yullyさん!

こんばんは。
解釈はいつも、読む方次第ですが、
手に入るか入らないかの利益は「時間」と設定して書いてた気がしますww
お経は、おれが仏教的になにかを知っているわけではなくて、
浮かんだイメージの中で、狸が経を唱え始めちゃっただけなのです。
だから、意味よりは、雰囲気の担い手なのかなぁ。
って書いちゃうと、また、文章にイメージついてしまうので、
おれの阿呆な裏話はここで。。(汗汗)

コメントありがとうございました!

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